カレンダーの今日の部分を見ると、「旧閏2月1日」という見慣れない表記があるのに気が付きました。
現在広く使用されている新暦(太陽暦)では4年に一度、本来はない2月29日「閏日(うるうび)」が登場するというのはご存じのとおりです。
これは地球が太陽の周りを一周するのに365日5時間48分46秒かかるため、この端数が積み重なって実際の季節と暦がずれてしまうのを調整する必要があるからです。
一年365日の新暦と比べて旧暦(太陰太陽暦)は一年354日ですから生じるずれも大きく、丸々一月の「閏月(うるうづき)」を挿入する、という事だそうです。
しかしこの閏月「3年に1回」「8年に3回」「11年に4回」「19年に7回」と方法が幾つかあり、また一年のどこに挿入するのかも暦によって差がありました。暦を見るだけの一般人には少々難しい話です。
“ずれが生じる前に微調整”ではなく“ずれてから大きく調整”という印象でしょうか。今の新暦の扱い易さがうかがえますが、これも暦というものが改良を加えられてきた歴史を表している、とも言えるでしょう。