今日は立春を過ぎて最初の午の日、いわゆる『初午』で全国の稲荷神社の祭日となっています。
これは伏見稲荷大社の御祭神が稲荷山に降臨したのが和銅4年の初午の日だった、という言い伝えにちなむものです。ただ全国に稲荷神社は数多くありますので、2番目の午の日『二ノ午』や3番目の午の日『三ノ午』も初午に準ずる日としてお祭りが行われています。
当神社でも毎年お伺いしている稲荷神社が幾つかあり、今年も出向いて初午祭の奉仕をさせていただきました。
こういった稲荷神社は会社内に鎮座している事も多く、以前は初午祭の後に関係者でちょっとした直会(食事の席)があったりしたものですが、そうした催しは時代の流れか年々難しくなっているようです。
それに加えて近年のコロナ禍で、祭典の規模や参列者も縮小の一途をたどっているのが現状です。
神社の人間としては寂しくも感じますが、お祭りが絶えなければまたいつか盛大に執り行う事もできるでしょう。今日は雨の中での祭典でもありましたが、ご参列の氏子崇敬者の皆様方のご多幸とご健勝をお祈り申し上げております。