快晴の日が続き、陽射しは時折暑く感じられるほどですが風はまだ涼やかで、外を出歩くにはちょうど良い季節です。
日本には多くの神社がありますから、こういった日には散歩で神社の境内を訪れる方もいらっしゃるかと思います。ただ神社の建物の意味や様式まで気にしている方はそういないのではないでしょうか。
簡単にではありますが、当神社を例に神社の建物についてご説明します。
神社に来てまず初めに見るのが「鳥居」です。
「日本に固有のもの」「元は外来のもの」「“通り入る”が語源である」「“鳥が居る”が語源である」等様々な説があり由来は定かではないのですが、今は神社を表す象徴的な存在として定着しています。
“神域と俗界を分ける”という役割があり、幾つも鳥居がある場合は“通るごとに神様に近づいている”という意味があります。
この鈴鹿明神社の鳥居は石造りの「明神鳥居」。形式としてはよく見られるものです。
鳥居中央上部の神額には「郷社 鈴鹿明神」と刻まれています。郷社とは昔使われていた社格を表す言葉。神社の正式名称は『鈴鹿明神社』なのですが、この神額に限らず昔の石碑には鈴鹿明神と書かれているものがいくつかあります。
建立は皇紀2604年とありますので昭和19年の御奉納によるものです。もう立って70年以上が経ちますが、まだまだ長く神社を守ってくれることでしょう。