例大祭では参集殿の各部屋も控室や更衣室として使用します。

当日まであと一週間ほどとなりました。もう別の用事では使わないと決まった部屋から例大祭用に準備されています。表題にあるように内一つの部屋では神職の着る例大祭用の装束が並べられました。

普段本殿祈祷などの際に着る『狩衣』は御祈祷や御参拝の時に皆様も目にしたことがあるかもしれません。しかし今回用いるのは大祭用の『衣冠』という装束。白衣の上から着るという事だけは共通していますが、狩衣とは品物や品数もまるで違い実に厳めしい装いです。

昨年の例大祭の様子。遠目ですが纓の伸びた冠など狩衣との違いがあります

それゆえ衣冠は基本的に“誰かに着せてもらう”という装束。その一点を取っても例大祭がいかに重儀であるかが分かるというものです。