昨日5月5日は暦の上で「立夏」でございます。この日から夏の気が立ち始めるといった意味で「立夏」と呼ばれています。神社では御祈祷の際に着装する、狩衣(かりぎぬ)の衣更えを致しました。
当社では、立夏・立冬の年2回この衣更えを行っております。
これから着装する薄手の狩衣
これまで着装していた厚手の狩衣
実は、この衣更えには歴史があります。
もともと平安時代に中国から伝わった習わしといわれており、宮中行事として年2回行われるようになりました。当初は゛更衣゛と呼ばれておりましたが、『更衣』が女官の役職名に用いられるようになり、゛衣更え゛と呼ばれるようになりました。
それが、段々と一般家庭でも行われるようになり現在にいたります。
昨日までは7月8月のような暑さが続いておりましたが、本日はそこまでの暑さは感じず、過ごしやすい気候になりました。これから、秋までの間は薄手の狩衣でのご奉仕となります。心機一転、真心をもって神明奉仕につとめてまいりたいと思います。