この一月から二月にかけては一年で最も寒い時期で、境内の落葉樹は軒並み葉を落とし切っています。
お陰で境内の清掃も秋ほど時間を掛けずに済むのですが、上を見上げると少し違和感のある光景を見つけました。
少し見づらいですが他の枝が裸なので銀杏でないと分かります
銀杏の木なのですが、枝の付根の辺りから別の葉が出ています。恐らく近くに立つ別の木からドングリが落ちて偶然芽を出したものでしょう。探すと幾つか同じようなものがあり意外と育っていますが…
こうした木の窪み、樹皮の隙間、剪定した後の腐朽した部分などに鳥が種を落として発芽する、というのはままある事らしく、あまり育つと元の木に悪影響が出るので早目に取り去るのが吉のようです。
ただこの銀杏は大木で体力がありそうですし、やがて銀杏自体の葉が出れば淘汰されることになるでしょう。冬の境内でも思わぬ発見があるものです。