俗に3月を“別れの月”、4月を“出会いの月”などと言ったりします。

神社は比較的職員の出入りの少ない場所であるとはいえ、今年は非常勤の巫女が数名就職を機に神社を離れ、また数名新たに入りました。自分自身も神職になった時の期待と不安が思い出されて、行事のあるなしとは別に4月は心の落ち着かない時期です。

枝垂桜やソメイヨシノはちょうど満開に達し、少しづつ花弁の散り始めたところです

平安の頃には“春に花が咲いて散る時に疫神が共に四方へ飛ぶ”といった考え方があり、今でも神社によっては『鎮花祭』という無病息災を祈願するお祭りが行われています。

昔から体の調子を崩しやすい時期という事に加え、現代の春は更に忙しさもあります。花も咲いて何か新しいことを始めたくなる季節ですが、足元を疎かにしないようにしたいものです。

 世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし