神社の参拝では“御賽銭箱の前で鈴を鳴らして二礼二拍手一礼”が普通ですので、本殿の内側がどのようなものかご存知でない方も多いかもしれません。
本殿はほとんどの場合『神様のお鎮まりになる御神座』と『人が入って感謝や祈願を申し上げる場所』とで構成されています。
拝殿
幣殿
本殿
当神社の本殿は一見大きな一つの建物ですが、手前から拝殿・幣殿・本殿の三つに分かれています。
『拝殿(はいでん)』…例大祭をはじめ年間の恒例祭典や日頃の祈願祭などで参拝者が入る所。胡床(こしょう)という独特の椅子が並べられています。
『幣殿(へいでん)』…神様へのお供え物や威儀物を置き、神主が祝詞を上げるなど神事の中心となる所。幣とは元々お供え物の布を表す言葉です。
『本殿(ほんでん)』…御神座のある所。写真には薄黄色のカーテンのような御簾(みす)が写っていますが、この奥に更に登る階段と一番上に扉が一枚あります。御簾の内側は例大祭など決められた時に入ることがありますが、一番奥の部屋は不可侵の神域。神社そのものの遷座や再建でもない限りこの先も開けることはないでしょう。
殿内の威儀物や文様にもそれぞれ意味がありますが、それはまた別のところで載せることに致します。
ご参拝の方が本殿に入ることができるのは厄除けなどの御祈願の時と、月次祭(つきなみさい)の時。
月次祭は毎月1日と15日(1月1日と8月1日を除く)、朝の7時より参列自由にて執り行っております。ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。