関東地方では梅雨入りし、愚図ついた天気が続いております。

降ったり止んだりですので、外での作業も思うように進みません。

さて、暦を手にとったりする事はありますでしょうか?暦は日々の生活に取り入れたり、今月はどの様に気を付けて過ごせば良いのか等みたりします。

今日6月9日の暦注を見ると『十方暮れ終わり』『天一天上始め』『一粒万倍日』と3つも重なっております。
この゛天一天上゛はまず(てんいちてんじょう)と読みます。

天一神(てんいちじん)という方位を司る神様が天に帰っていく期間のことをいいます。普段であれば天一神が鎮座している方角に動くと災いが起きると言われております。

しかし、゛天一天上゛の期間は天一神が天に帰っており、地上のどの方角にもいないので方角を気にせずに動ける期間(16日間)です。

ですので、昔の方は天一神の祟りを受けない為に方違え(かたたがえ)と言って、目的地が天一神の方角の場合は、直接は向かわずに迂回、遠回りをしてその方角を外して目的地に行く。そのような事をされていました。今でもお水取りや、引っ越しの際にするのもこの方違えです。

また、この天一天上には、旅行や引っ越し掃除が良いとされております。

方角が関係してきそうな、旅行や引っ越しは想像がつきそうですが、この掃除については説があります。

天一神と入れ替わり日遊神(にちゆうしん)という不浄を嫌う神様が天から降りてきて、家の中にとどまると言われ、家が汚いと(特に水回り)良くない、逆に言うならば清潔にしていれば、天一天上の期間は尚良いとされています。

このように暦を開いて書いている事を調べると、様々な生活の知恵などが掲載されています。月の終わりなどに来月はどの様に過ごせば良いか、気を付けるべきか等参考にするのに手にとってみてはいかがでしょうか?