今日は暦の上では『大暑』、“暑気盛んとなり酷暑の季節”という意味があるそうです。加えて『土用の丑の日』でもあります。

『土用』とは暦で立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間の事。特に立秋の前の『夏の土用』は昔から“暑さの極まる時期”として注意されてきました。

良く広告として出されるので皆様もご存知かとは思いますが、土用の丑の日は俗に「う」の付くものを食べると良いとして「うなぎ」「うどん」「梅干し」などを食べたり、土・丑から連想される「黒」のものとして「黒豆」「黒ゴマ」などを食べるという風習が今に伝わっています。

蝉の声が絶えず境内に響いています。本殿前は徐々に例大祭の景色に

他にも『土用干し』と言って服や書物を干したり、『丑湯』といって薬湯に入ったりと暑い時期ならではの風習が各地にあるようです。

また慣用句で『土用布子に寒帷子(どようぬのこにかんかたびら)』というのがあり、布子は寒い時の服・帷子は暑い時の服のため“物事の時節が合っていない”という意味の言葉なのですが、つまり昔から土用は暑い時期の代名詞として扱われていたことが窺えます。

実際に今日も言葉通りの暑い一日です。皆様も季節のものを取り入れて、これからの夏を乗り越えていきましょう。