風鈴

少し早めですが、夏詣の一環として、手水舎に風鈴を取り付けております。近年夏が来るのが早く感じられ、今日も26℃と梅雨と重なり蒸し暑い一日となっております。来週は30℃を越える予報となっております。

お参りの際、風鈴の音色で少しでも涼しさを感じられたら幸いです。

風鈴の起源は中国にあり、「占風鐸(せんぷうたく)」と呼ばれる青銅製の小さな鐘がその始まりとされているようです。風鐸は、風の音や揺れを通じて邪気を払う目的で寺院や仏塔に吊るされて、日本には仏教とともに伝来し、当初は寺院の軒先に吊るされ、魔除けや厄除けの役割を果たしていました。

日本では平安時代になると、風鐸は「風鈴」として貴族の邸宅の軒先にも吊るされるようになり、厄除けの目的で使用されたようです。

その後、江戸時代中期にはガラス製の風鈴が登場し、庶民の間でも広く普及し、音を楽しむ夏の風物詩として親しまれるようになりました。