眩しい青空と気紛れな雨が続いて夏の雰囲気が強まってきましたが、神社の中庭では早くも紫陽花(あじさい)が咲いておりました。

まだ白い花に薄青色が差し込まれていて、他の場所の紫陽花はまだ開いていませんから本当に咲いたばかりなのでしょう。段々と色を変えることから“七変化”と呼ばれる紫陽花ですが、この最初の時期の可憐な美しさは格別のものです。

参集殿受付から見える中庭の紫陽花

社務所前の紫陽花は参拝の方にも見やすい位置ですが、こちらはまだのよう

『紫陽花の 八重咲く如く 弥つ代にを いませわが背子 見つつ偲はぬ(川原虫麻呂、万葉集)』

雨の時期の花という印象のある紫陽花ですが、実際は盛夏の手前まで長めに花を咲かせてくれます。

境内には中庭以外にも幾つか紫陽花が植わっており、もうすぐ皆様にも咲いたところをお見せできるでしょう。