4月は兼務神社での春祭が始まる季節でもあります。
その準備も進めている最中ですが、その中の一つが『御幣(ごへい)』の奉製です。
御幣とは御神前にお供えするもの。写真にあるように木製の幣串に飾り切りした紙を挟んで垂らしたものが一般的な形です。
元々は布・反物をお供えする時に串に挟んで奉ったのが始まりと言われています。時代とともにやがて布が紙に変わり、その両脇に紙垂を下げるようになり、色も白色だけでなく金銀や五色なども使われるようになりました。
用途もお供え物としてが最初にありますが、或いは社殿の奥深くに立てて御神体として、或いは参列者に向けた祓具として用いたりもします。歴史があるゆえに変化や分化が起きた結果と言えるでしょうか。
ちなみに今回奉製した御幣は3本1組を台座に立てて全部で3組、祭典当日に御神前にお供え致します。